鳥取砂丘西エリアの楽しみ方、ご紹介
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ようこそ、ディープな砂丘へ

散策の準備は、「鳥取砂丘フィールドハウス」で
カーナビに導かれてきたけれど──目的地、間違えちゃった?
…いいえ、間違えていません。
ディープな鳥取砂丘が楽しめる西エリアへようこそ。
散策の準備には、ぜひ「鳥取砂丘フィールドハウス」へお立ち寄りください。
「オアシス館」には、
・トイレ ・自販機 ・テーブルとベンチ
があり、散策前の準備を整えるにはもってこいです。
また、館内では散策前後にお弁当を食べたり、休憩したりできます。
窓から樹齢150年を超える立派な「一里松」を眺めながら、
一休みしてはいかがでしょうか。
「風紋館」では、鳥取砂丘の立体地図やタブレット端末「まるごと鳥取砂丘」で
砂丘の見どころ情報をゲット。
また、鳥取砂丘ビジターセンター職員が常駐していますので、
気軽にお声掛けください。
風紋館の外には、足洗い場とベンチもあります。
砂丘散策の準備はOK?
いざディープな砂丘を楽しみに!…行く前の、準備を確認しましょう。
①トイレは済ませた?
砂丘内にはトイレがありません。散策前にしっかり済ませておく方が◎
②飲み物・帽子・タオル・熱中症や日焼け対策はしっかりと
西側は砂防林(クロマツの林)や一里松など、木陰もありますが…
砂丘内には日陰はありません!
真夏は強い日差しと暑さへの対策をお忘れなく。
飲み物持ってない…という方は、オアシス館の自販機が最後の砦です。
③足もとはどうする?
爽やかにサンダルで!と行きたいところですが、
真夏の散策では砂表面が高温になるため、靴下と靴をはいての散策が安全です。
けれども、鳥取砂丘の砂は細かく、靴はもちろん靴下にも入ってきます。
それはチョット…という方は、長靴やシューズカバーがおすすめです。
(シューズカバーは、砂丘商店街の各店舗でも販売しています)
準備が整ったら、散策に出発!です。

今回は砂丘の中心?「風向風速計」を目指してみよう!
まずは鳥取砂丘フィールドハウスから、
歩いて砂丘内の風向風速計を目指しましょう。
建物から見て砂防林(マツ林)の向こうに、砂丘地が広がっています。(赤い矢印)
《ちょっと寄り道 一里松&有島武郎歌碑》
フィールドハウスを出て正面に見える立派な枝ぶりの大きな松は、「一里松」。
かつて鳥取城~浦富~但馬へ向かう街道「但馬往来」が通っており、
この松は江戸時代に“城から一里”の目印として植えられたものです。
道路側にある石碑は有島武郎の歌碑。
「鳥取砂丘」が全国的に有名になるキッカケになった一首です。
砂防林を超えて、鳥取砂丘内に入ったときの景色がこちら。
東側の賑わいが遠くに見え、すがすがしい景色が広がります。
まずは東側の賑わいが見える方に向かって、歩きだしましょう!
鳥取砂丘西側は、
①人の足あとが少なく、キレイな風紋が残っている確率が高い
(=絶景を楽しめる、美しい写真も撮れる)
②さまざまな野生動物の足あとがよく残っている!さまざまな砂丘植物や生き物に出会える
③砂丘東側より、起伏は少なめ
朝方・夕方の時間帯には、陰影がはっきりついた風紋がよく見えます
というわけで、美しい風景が好きな方も自然が好きな方も
ディープな楽しみ方ができます。
賑わいが見える方向へまっすぐ歩くと、途中に写真のような木の杭が立っています。
「調査杭」と呼ばれていて、砂丘内には100m×100mおきに約120本あり
現在地がアルファベットと数字で書かれています。
この杭を見ると「鳥取砂丘中心部探検マップ」で「砂丘内のどのあたりを歩いているか」
座標で確認ができますので、散策中の目印に使ってくださいね。

砂丘の動植物、いっぱい
賑わいが見える方へ向かい、まっすぐ歩き続けると
植物が生えているエリアに到着しました。
この場所には、鳥取砂丘ならではの植物達が生えています。
コウボウムギやケカモノハシ、オニシバ、ハマニガナ、ハマヒルガオ…
季節によっては、開花も観察できます。
写真の花は、ハマニガナ。5月~11月頃まで咲くので、
鳥取砂丘で最も長い期間キュートな花を楽しめる植物です。
また、植物の根元には鳥取砂丘ならではの昆虫の巣もあります。
下の写真の”かまぼこ型の穴”は、コオロギの仲間・ハマスズの巣。
初夏と秋の夜、「ジーチチジーチチ」と鳴き声を響かせます。
大きさは約7㎜で、体の色がとても砂そっくりな虫です。
この写真には巣穴だけでなく、ハマスズが1匹写っているのですが…
わかりますでしょうか。(巣穴のそばの砂の上に注目!)
他にもアリジゴクの巣や、オオハサミムシ。
葉をハサミで切ったように見える、ノウサギの「食痕」や、大福形のフン。
イノシシがエサ探しした跡「ラッセル痕」に、キツネがエサ探しで掘った穴など…
鳥取砂丘の豊かな自然を楽しめます。
植物が生えているエリアを進み続けると、遠くの砂の上にポツンと立っているものが
見えてきます。あれが目的地「風向風速計」です。

風向風速計はもうすぐ!
植物が生えているエリアを抜けると、目的地「風向風速計」はもうすぐです。
植物に囲まれているときよりも地形の凹凸が少ないので、
周りがよく見渡せるようになり、一気に景色もよくなります。
風向風速計へ到着!
天気のいい日には、青い空と美しい風紋を独り占めできる絶好のスポット。
すがすがしい風と、砂が織りなす風景。
そんな風景を写真に収めるもよし、ちょっと砂に寝そべってみるもよし。
時間が許す限り、ゆっくり満喫してくださいね。
夕方には、美しい夕焼けも堪能できます。
ほかにも楽しみ方はたくさん!
今回は、風向風速計を目指しながら
鳥取砂丘西側を楽しむルートをご紹介しましたが、
・鳥取砂丘東側では見られない⁉
西側ならではの花を見に行こう
・AIで動植物判別できるアプリ「Biome」を使って、
鳥取砂丘でいきもの探しを楽しむ🎵
・人がいない=自然そのままの景色が映える‼
風景を独り占めできるので、
非日常を感じたり絶景を写真に収めたりしながら
砂丘を満喫しよう
・文学でめぐっちゃう?
西側は歌碑・句碑がいっぱい!小説家と歌人ゆかりの歌碑や、
俳句誌「ホトトギス」の俳人たちの句碑をめぐりつつ、
かつて砂丘を訪れた文学者たちが見た風景に思いをはせる
などなど、楽しみ方は無限大?
鳥取砂丘ビジターセンター職員イチオシの楽しみ方を
セルフガイドマップでご紹介していますので、お手元にとってみてください!